今年も橙のマーマレードのシーズンが巡ってきました。
伊豆の橙で作ったマーマレードなので、名前も伊豆。
いろいろな産地の橙で同じようにマーマレードを作ってみたのですが、橙によってマーマレードの味わいが異なっていたのです。
私が一番好きな味わいの橙が伊豆のものでした。
橙はビターオレンジの一つ、イギリスでマーマレードを作るセヴィルオレンジのグループに入りますが、しかし味や香りは違うのですよ。
セヴィルオレンジ=橙 とは言えないな。
イギリスに滞在中、セヴィルオレンジでマーマレードを作りましたが、橙とは皮の食感、香り、味わいが微妙に違います。実の大きさも違います。
これは作った人しかわからない感覚ではないかと思います。
しかし私はこのマーマレード伊豆が大好きです。
苦み、甘み、酸味が調和したイギリスのトラディショナルなマーマレードの味わいに近いです。
2016年イギリスのダルメインのマーマレードアワードでゴールドを受賞した際、「セヴィルに似た味わい」とコメントがありました。
去年の10月、伊豆の橙と甘夏を毎年いただいている生産者の方のところへ、柑橘の木を見に行きました。
これは橙の木。無農薬で作っているので、クモもたくさんいますよ。
10月の橙だから、まだ青くて硬い。。。
橙色のこの写真は2月興津の柑橘試験場の橙の写真。1月から2月になると橙色に変わってきます。
甘夏も緑色から1月になると黄色に変わってきます。
去年10月は、木頭ゆずの産地、徳島県にも行きました。
柚子の産地は寒かった。しかしおいしい柚子になるには、寒さも必要。
伊豆はあたたかくて、柑橘の栽培に適したところだと思いました。
いたる所にみかんがたくさんなっているのです。
徳島の木頭ゆず、伊豆、温かさは違いますが、柑橘の木の下にはお茶の木が自生していました。
照葉樹林帯なんですね。
そんな伊豆の橙をいただいて、私がマーマレードを作るのは1日作業。朝8時から夜8時までの12時間。作るのは大変だけど私はマーマレード伊豆が大好きです。